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マーチンゲール法は名前を聞いたことがなくても、ギャンブルをするときに誰もが一度は考える方法のひとつです。
応用できるゲームは数多くあるのですが、基本的に勝ったときに賭け金が倍になって戻ってくるゲームで用いられます。
ルーレットやバカラでも使えますし、競馬にも応用がきくこのマーチンゲール法とは、負けたら賭け金を倍にしてそれまでの負けを取り返して利益を得る方法のことです。
勝ったときに賭け金が倍になって戻ってくるということは、負けたときに今負けた金額の倍額を賭けて次に勝てば負けを取り戻すことができるわけですから、マーチンゲール法という名前を聞いたことがなかったとしても、誰もが思いつくというのはこのことをさしています。
至ってシンプルな方法であるだけに、その歴史も古く勝率も高いのでギャンブルにおいての必勝法としていつの時代も多くのギャンブラーに愛用されてきました。
この方法の根底には連敗は早々続かないという考え方があり、破産をするよりもどこかで勝って負けを取り戻すことができるだろうという前提があります。
実際に賭け金が倍になって返ってくるゲームにおいては、何十連敗とするのは稀なことですから、理屈としては大きく間違ってはいません。
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大きな連敗に耐えうるだけの資金力があれば、極めて高い勝率を期待することができます。
理屈としては大型連敗の可能性は極めて低いわけですから、資金力があれば必勝法となりうるのですが、これはあくまでも確率の問題ですから、いつかどこかで大きな不運に見舞われてしまうことになります。
10回や100回レベルの話であれば勝つことができても、1000回や10000回と回数が増えるに連れて、大きな連敗に巻き込まれてしまう可能性は高まってきます。
マーチンゲール法は賭け金が膨らんでも利益が増えるわけではありませんから、二回目で勝っても十回目で勝っても利益に違いはありません。
勝つ回数は多くても利益の少ないやり方でありながら、負けたときには今までの利益をすべて吹き飛ばしてしまうほども大敗を喫する賭け方であるため、実はローリスクハイリターンの方法となっているのです。
目先の勝率にとらわれると何となくいい方法に思えるのですが、逆に言えば潜在的な大きなリスクを見逃していることになります。
不安定な吊橋の先にある10円玉を何度も拾いに行っていれば、いつかは足を滑らせて橋の下に落ちてしまい大怪我をしてしまうというのがマーチンゲール法の実態となるのです。
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それにもかかわらず実際にこの方法を用いて大損をする人はあとを絶たず、見せかけの高勝率によって目を曇らせてしまい潜在的なリスクに気づかずに損をしてしまうというわけです。
単純に確率的な問題があるだけでなく、実用所にも制限が加わるので実際にはより勝ちにくく負けやすい方法となっています。
この方法は賭け金を倍にしていくことでそれまでの負けを取り返そうとするわけですが、カジノでは賭け金の上限が決まっているので、ある程度の金額になってしまうとそれ以上の金額を賭けることができなくなってしまいます。
そうなれば今までの負けを取り返すことができなくなってしまい、システムが破綻してしまうということになるのです。
競馬の場合には投票数の割合によって配当が決まりますから、賭け金が膨らんでいけば自身の掛けによってオッズを下げてしまうことになります。
オッズを大きく動かすだけの資金があるかどうかは別にしても、賭け金が大きくなれば自身の賭けによってシステムが破綻してしまうのは間違いありません。
マーチンゲール法は感覚的には上手くいきそうな方法に見えますが、回数をこなすとどこかで破産してしまう必敗法となっています。